飛行機の整備には様々な道具が使われているが、整備士は10円玉を使って異常を発見できるように訓練されている。いったい10円玉をどのように使うのか。
10円玉は本格的な精密検査の前の初動段階でのチェックに使用される。その現場では10円玉で機体を叩く整備士の姿がある。飛行機の整備士は10円玉で機体を叩き、その音で機体の内部の異常を発見している。
正常な場所と異常がある場所では10円玉で叩いた時の音が違う。飛行中に鳥と接触するなど衝撃を受けた場合、機体の内部が空洞になって音が低くなる。その音の違いで異常の場所が分かる。10円玉で機体の異常を発見すると精密検査に回される。
10円玉を使う理由は、縁にギザギザが付いている他の硬貨だと機体に傷が付いてしまい、重大な事故につながる危険がある。また、10円玉は他のギザギザがない1円玉、5円玉より重さがあるため、音が安定する。他の硬貨に比べて形状も重さも最適なので10玉が使われている。
2018/10/28
カテゴリー「乗り物」