東京から新大阪に新幹線で向かう途中、ちょうど350kmの地点に建物がある。それはキリンビール名古屋工場である。
その場所は名古屋駅の少し西に位置し、線路の北側にその工場を見ることができる。この工場は東海道新幹線の開業よりも2年早い1962年(昭和37年)2月に操業を開始し、中部地方の生産拠点として「キリン一番搾り」をはじめとしたビール系商品を生産している。
特徴的なのが工場の貯蔵タンクで、そのデザインは黄色と白色で生ビールのデザインになっている。「生ビール風」に装飾されたタンクは、生ビールが美味しく飲める「ビール7:泡3」の比率になっている。その姿は350mlのビール缶が並んでいるようにも見える。
このタンクはビールの発酵・貯蔵のためのもので、高さ約23m・直径約8mで、タンクは全部で106本ある。そのうち新幹線などから見える30本がビールのデザインになっている。この工場ではビールに関する無料の工場見学ツアーを実施しており、タンクを間近で見ることができるツアーもある。
2018/11/23
カテゴリー「乗り物」