犯罪の動機が「カッとなって」だらけの理由

ニュースでよく聞く容疑者の供述に「カッとなってやってしまった」という言葉がある。容疑者も違うし犯行動機は人それぞれのはずだが、どうして「カッとなってやった」が多いのか。

容疑者の取調

このような「カッとなってやった」という事件のニュースは捕まった直後に流れる。これは最初の段階で調書をとる時、特に計画性がなく突発的な犯行の場合、取調官が理由を尋ねても冷静にはっきりとした犯行動機を話せる人はほとんどいない。

そのような中で取調官が「カッとなってやったのか?」というような聞き方する。それに対して容疑者は「はい」とだけ答えても、供述調書には犯行動機として「カッとなってやってしまった」と記載されるためである。

取調官の言葉の選び方がそのまま調書にのる事が多く、ニュースで報道される犯行動機には「カッとなってやった」「腹がたってやった」「イライラしてやった」など、似たような言葉が多い。これは取調官がどの言葉を選び、質問したかであり、ニュースを見れば取調官の質問の仕方が分かる。

2018/11/1

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カテゴリー「生活・科学

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