視力検査で1.0でも実質0.4の恐れがある

普通自動車運転免許の受験資格には視力が両眼で0.7以上の条件があるが、ドライバーの4人に1人は視力0.7に達していないという研究データもある。

視力検査

視力検査で1.0の結果でも実は0.4の恐れがあるのは、普段の視力検査に原因がある。ポイントは「実用視力」と呼ばれる視力で、普通の視力検査と実用視力は別物である。

少しでも視力で良い結果を出すためにあまり見えていないのに、何かの拍子に一瞬だけ見えたものを答えた事のある人は多いのではないだろうか。これはパソコンやスマホなど目を酷使する現代人に多く起こる現象で、仮に視力検査の結果が良くても日常生活で視力が良いとは限らない。

本当の視力を測るためには「実用視力」を測る必要がある。実用視力とは通常の視力検査に「時間」という要素を加え、連続的に視力を測定する方法である。これはより実生活の環境に近い視力が測定できる。時間ごとの視力に普通はばらつきはないが、中には視力が良い時には1.2が見えるのに、悪い時は0.08にまで下がる人もいる。この大きな原因に「ドライアイ」がある。

通常眼は涙に覆われており、涙がレンズとなって光を均一に眼の中へ送り込む役割がある。しかし、ドライアイだと涙が眼の表面に均一に残らず、光が乱反射して視力が低下してしまう。そんなドライアイになる原因にはテレビやスマホを見る距離や体勢に関係がある。

テレビやスマホを見る距離が近すぎると画面を凝視するため、まばたきの回数が減る。すると目が乾きやすくなり、ドライアイの原因になる。テレビやスマホとは適切な距離を保つ必要がある。また、まばたきの回数が少ない人は、意識的にまばたきの回数を増やして目に涙を行き届かせるのが良い。

その他、テレビやスマホを寝転がって見るのも止めた方が良い。寝転がってスマホを見ると腕が疲れ、徐々に腕が下がり、モニターと目の距離が近づくので目の酷使につながる。また、寝転がってテレビを見ると、上目遣いになって目を見開く事になり、目が乾燥しやすくなる。テレビを見る時は上目遣いにならないように目の高さよりも低い位置にテレビを置く事がドライアイの対策になる。

2018/11/11

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カテゴリー「生活・科学

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