日本の伝統食である「納豆」が食材としてではなく、砂漠化を防ぐ材料として世界中から注目されている。納豆の力で砂漠でも植物が育つ。
納豆のネバネバ成分を粉末状に加工し、水に溶かすと砂漠化を防ぐ「納豆水」ができる。納豆水は見た目は普通の水と変わらない。では何が普通の水と違うのか。
砂漠の砂を入れたコップで実験してみると、普通の水は砂にかけるとすぐに浸透する。一方、納豆の水は砂の上にたまり、すぐには浸透しない。納豆の水が浸透するまでしばらく放置する。そして24時間後、コップから砂を出そうとすると、普通の水をかけた砂は水が蒸発し、ほぼサラサラの状態になっている。一方、納豆の水をかけた砂は湿っており、固まった状態で塊になっている。これは砂にまだ水分が残っている証拠である。
納豆のネバネバ成分には非常に高い保水能力がある。その保水性は地球上で最も高いとされている。その納豆の水を使うと少量の水で多くの植物を育てる事ができる。今、納豆の水を使って砂漠の緑地化が進められている。
2018/11/5
カテゴリー「食べ物」