お店のラーメンはいつも同じ味のようにも思えるが、実はラーメンの味は天気の影響を受けている。
実際、ミシュランガイド「ビブグルマン」に4年連続で掲載された「中華そば多賀野」(東京都品川区中延)の店主・高野正弘さんも「土砂降りの日は美味くできる」と話している。晴れの日と雨の日で味が違うポイントは、気圧とスープのアクの関係である。
晴れの日は鶏ガラでラーメンのスープを作る際にアクがたくさん出る。一方、雨の日は出るアクの量が少ない。このアクの少なさが美味しさの秘密である。
鶏ガラから出る旨味成分は95℃以上になるとアクになる。しかし、雨の日は低気圧で、スープの沸く温度「沸点」が低くなる。スープは沸騰させないと良いスープにならないが、雨の日は旨味成分がアクになる前にお湯が沸く。そのため、旨味成分がスープにたくさん残り、美味しいラーメンとなる。
つまり、雨の日は低気圧の影響で沸点が低くなり、旨味成分がアクにならず、ラーメンがより美味しくなる。
リンク:多賀野
2018/11/19
カテゴリー「食べ物」