和食には盛り付け自体に意味がある料理が数多くある。三色の花見団子の順番にも決まりがある。
花見団子は桜の移り変わる姿を表現しており、ピンクは桜の花つぼみ、白は満開の花、緑は桜の花が散り新たに芽吹く葉の姿である。つまり、時間の流れる順番で、串の先からピンク、白、緑という並びが正しい盛り付けになる。
花見団子の意味についてはその他の説もあり、ピンクは桜の色で春、白は雪の色で冬、緑は新緑の色で夏を表現しているという説がある。秋がないのは「飽きない」に掛けて、いくら食べても飽きない。さらに「商い」に掛けて、商売が繁盛するという団子屋のユーモアである。
また、ピンクは桜・太陽、白は残雪・白酒、緑はよもぎで、暖かい日差しに雪が溶けだし、緑が芽吹き、桜が咲き始める春の様子を団子で表現しているという説、ピンクは紅白の紅で運気を上げる色、白は紅白の白で清浄を表す色、緑はよもぎで邪気を払う色を表現しているという説などがある。
2018/11/16
カテゴリー「食べ物」