朝寝坊した時に「朝弱いのは低血圧だから」という言い訳を使いたくなるが、現在では医学的な根拠によって通用しない。
「低血圧だと朝が弱く起きられない」という俗説があるが、朝起きられない原因は「低血圧」ではなく、「自律神経の乱れ」であることが多いと言われている。人間の脳は起きている時は活性化し、寝ている時はリラックスした状態である。自律神経の乱れでこの切り替えがうまくいかない人が朝起きられなくなる。なぜ「低血圧だと朝起きられない」という俗説が広まったのか。
自律神経の乱れによって起こる症状には、疲労感・頭痛・睡眠異常・吐き気・肩こり・多汗・低血圧・手足のしびれ・動悸など数多くあり、その中の一つに低血圧がある。朝起きられない「睡眠異常」と「低血圧」が短絡的に関連付けられ、「朝弱いのは低血圧が原因」と誤解されていた。
自律神経が乱れる原因には、朝ご飯を食べない・日中に運動をしない・夜更かしで睡眠時間が短いなどの不規則な生活習慣が挙げられる。そのため、朝起きられない時の正しい言い訳は「生活が不規則で自律神経が乱れているから、どうしても朝が弱い」となる。
2019/1/17
カテゴリー「生活・科学」