カレンダーの土曜日の色といえば一般的に「青色」で表記されている。数ある色の中でなぜ青色が選ばれたのか。
土曜日が青色になったのは、1973年(昭和48年)に起きた第一次石油ショックの時期からである。石油ショックでは原油価格が高騰し、日本中からトイレットペーパーがなくなるなど大混乱になった。そんな中で節約ムードが高まり、週休2日制になれば会社が使う電気や物が減る。すると土曜日が休みになり、カレンダーの色を変えた方がいいだろうとなった。
カラー印刷は何色もインクを使っているわけではない。印刷の4原色は黒・赤・黄・青である。黒色は平日、赤色は日曜日ですでに使っていた。黄色は印刷してみると分かるがボヤッとして見えづらい。もちろん2つ以上の色を掛け合わせれば様々な色を出せるが、色ずれが起きる問題があり、単色の方が綺麗に印刷できる。こうして4原色の中から消去法で選ばれたのが「青色」だった。
ちなみに、土曜日が青色なのは日本独自のものである。例えば、ヨーロッパのカレンダーだと、平日と土曜日が黒色で、日曜日と祝日が赤色のものが多いが、その他に土曜日が青色で日曜日が黒色、土曜日と日曜日が両方青色または両方緑色、土曜日は黒色で日曜日が青色など様々な組み合わせがあるという。
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2019/2/11
カテゴリー「歴史・文化」