節分の日には一般的に「鬼は外、福は内」と声を出しながら豆をまいて、年齢の数だけ豆を食べて厄除けを行う。その豆まきを「ワタナベさん」はしなくてもよいとされる。
平安時代中期の話で、丹波国にある大江山(現:京都府にある大枝山)に鬼退治を行った人がいる。その人物は武将の源頼光(みなもと の よりみつ、948~1021年)で、暴れている鬼を退治しに行く時、四天王を連れて行った。
その中に渡辺綱(わたなべ の つな、953~1025年)という非常に強い武将がいた。渡辺綱は鬼退治の際に鬼の腕を叩き切った。鬼の方も渡辺という奴はとんでもない奴だ、渡辺と関わるのは止めようという協定が鬼の中で結ばれた。
鬼は退治された「ワタナベ」を恐れているため、ワタナベさんはわざわざ豆まきで鬼を追い出す必要がない。渡辺綱の子孫が多く残る宮城県村田町では、節分の時に鬼を逃さないために「福は内、鬼も内」と掛け声を上げる風習が残っている。
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2019/1/26
カテゴリー「歴史・文化」