「世界最小の印刷された本」は0.75ミリ角

世界で一番小さい本は2013年3月に日本の凸版印刷株式会社が製作に成功した。その大きさは当時の世界記録0.9ミリ角を上回る0.75ミリ角である。

マイクロブック『四季の草花』

その本はマイクロブック『四季の草花』という名前で、日本の四季の草花のイラストと名前がはっきりと印刷されている。ただし、その本の大きさは約2ミリのゴマ1粒よりも小さく、パッと見たところ小さなゴミのように見えてしまう。

ルーペや顕微鏡を使うことでその内容を見ることができ、ピンセットや針を使ってページを開くと、そこに草花のイラストと名前を確認することができる。世界一小さい本は全22ページの「植物図鑑」である。

マイクロブック『四季の草花』
マイクロブック『四季の草花』

この「マイクロブック」は、有価証券に使用される超微細な製版印刷技術とエレクトロニクス分野の技術を組み合わせて実現したものである。ひらがな、カタカナ、漢字、アルファベットの4種類の文字を使用し、全22ページのうち4ページには、絵柄の中に線幅0.01ミリの極小文字を隠し文字として印刷している。

マイクロブック『四季の草花』は、2013年7月に「世界最小の印刷された本」としてギネス世界記録に認定された。「印刷された本」の分野では2019年4月時点でも最小記録と思われる。

この本は東京都文京区水道にある「印刷博物館」にて展示・販売されており、買うこともできた。顕微鏡を覗きながら職人が一冊一冊丁寧に手作りし、全部で250冊が製作された。値段はルーペが付いて1冊30,240円(税込)である。同館のサイトを確認したところ「SOLD OUT」となっており、残念ながら完売したようである。

以下のYouTubeの動画は「トッパン公式チャンネル」が公開している「マイクロブックのできるまで ― 世界最小への挑戦 ―」である。約11分の動画で、マイクロブック『四季の草花』の詳細な製作工程が紹介されている。

リンク凸版印刷マイナビニュース印刷博物館

2019/4/19

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カテゴリー「生活・科学

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