モノの正しい数え方は意外と難しい。数え方が複数あるものや、状況により数え方変わるものもあるが、以下に一例を挙げてみる。
いくつか補足しておくと、魚は「匹(ひき)」で数えるのが一般的だが、頭から尾まで魚の形がそろっている場合には「本(ほん)」も使われる。また、ヒラメやカレイなどの平らな魚には「枚(まい)」が使われ、料理の材料としては「尾(び)」が使われる場合もある。
食パンは「斤(きん)」が使われるが、焼き型から出したままの状態の食パンは「本(ほん)」で数える。落ち葉は「枚(まい・ひら)」のほかに「葉(よう・は)」や「片(ひら・へん)」が使われる。お茶は湯のみに入っていれば「杯(はい)」で数え、飲む回数は「服(ふく)」で数える。
鯉のぼりは、個々の鯉は魚の形をしているので「匹(ひき)」で数えるが、全体は「旒(りゅう)」で数える。「旒」は旗・幟(のぼり)を数えるのに用いる単位である。
絵馬は「枚(まい)」で数えることも多いが、正しくは「体(たい)」である。昔、人々は神様に本物の馬を奉納していた。その生きた馬の代わりに作られたのが絵馬であり、神にまつわるものに使われる「体」で数える。また、作品や美術品として数える場合は「点(てん)」を用いる。
2019/4/28
カテゴリー「歴史・文化」