明治時代「シンデレラ」は「おしん」という名前

「シンデレラ」は、童話に登場する主人公の名前である。その和名は「灰かぶり姫」などとされるが、明治時代には「おしん」という名前だった。

「シンデレラ」は明治時代に日本に入って来て、日本語に翻訳する際、なるべく馴染みのある名前にしようと考えた。「シンデレラ」の「シン」から「シンさん」、そして「おしん」となったとされる。

「シンデレラ」が載っているのは1900年(明治33年)の小学校の国語の教科書である。坪内逍遥が本名の坪内雄蔵名義で教科書用に書いたもので、題名は「おしん物語」であった。日本人の感性に合うような形で「シンデレラ」をそのまま翻訳せず、「おしん物語」として独自に書かれた。

ボロボロの服をドレスに変えてくれる「魔法使い」は「弁天様」に、シンデレラに恋をする「王子様」は「殿様」に。登場人物や小道具なども日本風にアレンジされた。

以後、グリム兄弟またはシャルル・ペローを底本とし翻訳したものが、日本国内で続々と刊行されていった。当初は「灰かぶり娘」(グリム/菊池寛訳)、「消炭さん」(グリム/中島孤島訳)などの邦題が用いられる場合もあった。現在では邦題は「灰かぶり姫」または「灰かぶり」とされる。

灰かぶり

「灰かぶり姫」の名前は、シンデレラ(英語:Cinderella)の「cinder」は「燃え殻」「灰」を意味し、和名はこれを汲んだものである。翻訳によってはシンデレラは本来「エラ」という名前なのだが、灰で汚れた姿を継母達が「灰まみれのエラ」と馬鹿にしてからかったことから、「シンデレラ」と呼ばれる様になったという記述もある。

ちなみに、NHK連続テレビ小説「おしん」は1983年(昭和58年)に放送が開始された作品である。主人公「おしん」の名前の由来は「信じる、信念、心、辛抱、芯、新、真」などの「しん」とされており、「日本人は豊かになったが、それと引き換えに様々な『しん』を忘れてしまったのではないかと思って名付けた」と原作者・橋田壽賀子は述べている。

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2019/5/25

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カテゴリー「歴史・文化

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