「チャキチャキ」は、「きっすいの江戸っ子」という意味で「チャキチャキの江戸っ子」などの使われ方がされる。
この「チャキチャキ」は、「嫡々(ちゃくちゃく)」が変化した言葉とされ、「血筋にまじりけがなく純粋なこと」「生粋(きっすい)」などの意味がある。
「嫡(ちゃく、てき)」は「正統に受け継ぐ」という意味の言葉で、正嫡(せいちゃく、せいてき:正妻、正妻が生んだ子)、嫡子(ちゃくし:家の跡継ぎをする子)、嫡男(ちゃくなん:正妻が生んだ最初の男子)などの言葉で用いられる。この「嫡(ちゃく)」が「ちゃき」になったというのが有力な説である。
森鴎外の小説『里芋の芽と不動の目』(1910年)の中には、「知れた事さ。江戸子のちゃきちゃきだ」という一文がある。
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2019/6/29
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