下着のパンツ(pants)やトランクス(trunks)は、どちらも単体なのに英語では複数形の「s」が付く。
その理由は、もともと2枚の布で作られていたからである。今の下着の原型が作られたのは19世紀初頭のこと。当時の下着はドロワーズ(drawers)とも呼ばれ、2枚の布で足を包んだだけの簡易的なものだった。その布の枚数をカウントして下着には複数形の「s」が付くようになったとされる。
ちなみに、女性用の下着にはパンティー(panties)という名称もあり、男性用の肌に密着する下着としてブリーフ(briefs)もある。また、日本の下着業界では女性用の下着をショーツと呼称している。ただし、英語でショーツ(shorts)はショートパンツ(short pants)と同義語で、半ズボンや短いズボンを指すことが多い。
イギリスでは下着を意味することが多いパンツ(pants)は、アメリカの影響でズボンを意味する言葉にもなっている。また、イギリスでのズボンやアメリカでのズボンの堅い言い方としてトラウザーズ(trousers)、下着の男女を問わない表現としてアンダーウェア(underwear)という言葉も用いられる。
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2019/8/6
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