「ポロシャツ」の起源・由来

「ポロシャツ」という名前が付いているが、もともとはイギリス発祥のスポーツ「ポロ」のために作られたシャツではなかった。

ポロシャツ(ラコステ)

ポロシャツ(polo shirt)は、ニット製で平折襟のプルオーバータイプのスポーツシャツのことを意味する。馬に乗って行う団体球技「ポロ」を行う時に着用するシャツという意味で、「ポロシャツ」という名前で呼ばれているが、その起源は「テニス用シャツ」だったとされる。

ポロシャツのメーカーといえば、ワニのロゴが付いたフランスのアパレルブランド「ラコステ」(Lacoste)が有名である。このラコステの名前は、非常に強かったフランス人テニス選手のルネ・ラコステ(René Lacoste、1904~1996年)に由来し、彼はこの「ラコステ」ブランドの創設者でもある。

昔、テニスの服は長袖の白シャツにパンツというちゃんとした格好で行われたが、運動に適した服装とはいえず動きづらかった。そこで、彼は何かもっといい洋服がないかと探して目を付けたのが、ポロの選手が着ていた吸汗性にも優れたジャージ素材のシャツだった。この動きやすいシャツを彼はテニスウェアとして応用した。

当時のポロ選手が着ていたのはTシャツのような丸首シャツだったが、テニス用らしくこれに襟を付けた。そして、彼は友人とともに1933年に会社を設立し、この服をテニスやゴルフなどのスポーツウェアとして一般向けにも売り出した。

当初は主にテニス選手が着用していたこの服を、ポロが逆輸入する形で取り入れたことで「ポロシャツ」と呼ばれるようになった。もともとポロ選手が同様のシャツを着ていたという説もあるが、現在のようなポロシャツは上記のように、もともとテニスのユニフォームとして開発されたものだったという説が有力である。

リンクラコステNIKKEI STYLEWikipedia

2019/9/24

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カテゴリー「スポーツ

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