北海道の美瑛町(びえいちょう)には絶景を求めて全国から年間約160万人が訪れている。その美瑛町の畑に2019年7月に新たに看板が設置された。
その場所は写真撮影のベストポイントで、その看板には美瑛町の絶景の歴史について書かれている。そんな看板にはさらに重要な役割があった。それは農地を荒らす観光客による被害を解消するためである。
近年、インスタ映えなどを目的に、勝手に入って畑を荒らしてしまう心無い観光客が多くいて、深刻な問題になっていた。一般の人が農地に踏み込むと、靴に付着した病原菌や害虫が畑に持ち込まれるという問題が起きる。これにより農作物に大きな被害を及ぼす危険性があり、これを防ぐ必要があった。
そこで「ここが写真の撮影ポイントである」と教えるとともに、畑の中に入らないようにするために看板を立てた。これにより畑に入る観光客は減少したという効果があった。また、あえて「立ち入り禁止」とは書かない看板に共感の声もある。今後、他の畑にも設置を進める予定とのことである。
2019/9/25
カテゴリー「生活・科学」