日本には「大福餅」や「柏餅」などの「餅」、「みたらし団子」や「花見団子」などの「団子」と呼ばれるモチモチした食べ物がある。
「餅」は一つの大きな丸い形をしていて、「団子」は小さな丸い形をしていることが多い。そのため、この二つの違いは形であると思われがちだが、餅には四角い形をした「角餅」または「切り餅」と呼ばれる餅があるように、餅の定義として形に決まりがない。一方、団子は丸めたものが一般的である。
次に原料についてだが、餅も団子も基本的に「米」から作られる。そして、どちらも「もち米」や「うるち米」を使用したものがある。
最後に作り方について確認してみる。餅は粒状のもち米を蒸し器に入れて蒸す。それを杵でついて、餅が作られる。一方、団子はうるち米をミキサーにかけて、粉末状にする。この粉に水や湯を加えてこねる。これを丸めて形を作り、蒸すまたは茹でて団子ができる。
餅と団子の大きな違いは、餅は原料の米が「粒」で、団子は原料の米が「粉」であると言える。
もともと先に誕生したのは餅で、縄文時代の後期には作られていたとされる。その後、平安時代になってから団子が誕生した。粉を一つにまとめたものという意味で、「団粉(だんこ)」と名付けられ、次第に現在のように「団子(だんご)」と呼ばれるようになった。
もち米を粒のまま作った餅と、うるち米を粉にして作った団子の二種類が生まれたが、その後、もち米を粉にして作ったものや、うるち米を粒のまま使ったものが作られるようになった。そのため、もち米とうるち米の違いはあいまいになり、原料が粒か粉かの違いだけが残った。
リンク:TBSテレビ、餅、団子(Wikipedia)
2019/11/2
カテゴリー「食べ物」