ティッシュは1セット5箱で販売されていることが多い。ただ単にお買い得なだけではなく、5箱には他に理由がある。
それはティッシュを1セット買った時に、ぎりぎり地面につかない高さが5箱分である。昔のティッシュは現在よりも1箱がひと回り大きかったが、そのサイズで女性が持った時に地面につかない5箱が一般的になったという説がある。
そして、ティッシュといえば5箱というイメージが定着し、1箱のサイズが小さくなった現在も5箱売りが主流となっている。その他にも、当時のティッシュ1箱が約120円で、1セット500円以下の価格に設定するために5箱になったという説もある。
ちなみに、日本で初めて箱入りティッシュが発売されたのは1964年(昭和39年)のことである。その後、1984年(昭和59年)に1セット5箱のティッシュが王子ティッシュ販売(現:王子ネピア)より発売された。
当時販売された現在よりもひと回り大きなティッシュの1箱の高さは8.3cm、1セット5箱だと41.5cmとなる。これがちょうど地面につかない高さである。現在のスリムになったティッシュの場合、同じ180組360枚の場合、1箱の高さは6.2cm、1セット5箱だと31.0cmとなる。
さらに、上の画像の150組300枚のティッシュの場合、1箱の高さは4.5cm、1セット5箱だと22.5cmとなる。昔は現在より5箱で10.5cmまたは19.0cmも高かったことになる。
また、当初は現在のようにビニールではなく、人がティッシュ5箱を紐で縛って、お客さんに渡していた。その後、販売店でビニールに袋詰めするようになり、さらに現在のように工場での機械梱包へと技術が進歩していった。
2020/1/17
カテゴリー「生活・科学」