保湿ティッシュが湿っている理由

優れたティッシュペーパーが生産される日本では、柔らかいティッシュを求めて、世界で初めて「保湿ティッシュ」が誕生した。

保湿ティッシュ

高知県高知市に本社工場を置く河野製紙株式会社は、1993年(平成5年)に世界で初めて保湿ティッシュを開発・発売した。保湿ティッシュは通常のティッシュの2倍の水分を含む。

他にも「ウェットティッシュ」という商品もあるが、これはアルコールなどの水溶液を含ませたもので、空気に触れる状態で時間が経つと乾いてしまう。なぜ保湿ティッシュは空気に触れる状態でも、いつも湿っているのか。

保湿ティッシュは水分を含ませている訳ではない。保湿ティッシュの紙には化粧品や食品に使用される「保湿剤」のグリセリンやソルビットが含まれている。その保湿剤が空気中の水分を適度に取り込み、水分を保持する働きをしている。

そのため、保湿ティッシュは空気に触れても湿った状態を保つことができる。この技術は後に特許が認められた。また、保湿ティッシュはその優れた性質から、多くの人に支持されている。

ちなみに、日本はティッシュペーパーの消費量が世界1位であり、年間消費量は1人平均17箱となっている。

また、保湿ティッシュの保湿剤として使用されるグリセリンやソルビットは、食用の場合には甘味料として添加される場合がある。保湿ティッシュを舐めてみると甘みが感じられるのは、これらの甘味成分のためである。

リンク河野製紙エキサイトニュースWikipedia

2020/2/6

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カテゴリー「生活・科学

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