ハワイなど海の綺麗なリゾート地は、海外旅行の中でも人気がある。そして、海が見える部屋のことを「オーシャンビュー」と呼ぶ。
「オーシャンビュー」は直訳すると「海(ocean)の景色(view)」となり、「海の景色が見える部屋」という意味を持つ言葉である。絶景を満喫したいと「オーシャンビュー」の部屋を予約する人も多いが、「オーシャンビュー」に明確な定義はない。ビルとビルの隙間から少しだけ海が見える部屋も「オーシャンビュー」と表記される場合がある。
旅行パンフレットに「オーシャンビュー」と記載されていて、その眺望を期待していると、思っていたほど海が見えずにガッカリすることもある。どのくらい海が見えたら「オーシャンビュー」なのかは定義がなく、ホテルの裁量で決められるが、大きく分けて3つの表記がある。
1つ目は「パーシャルオーシャンビュー」と呼ばれる部屋で、少しだけ海が見える部屋である。「パーシャル(partial)」は「一部だけの」「部分的な」という意味で、ビルの隙間から海がほんの少しだけ見える部屋は「パーシャルオーシャンビュー」と表記できる。ちなみに、小林製薬の部分入れ歯用の洗浄剤は「パーシャルデント」という名前であり、「パーシャル」は「一部分」という意味で使用されている。
2つ目は「オーシャンビュー」と呼ばれる部屋で、ハワイの場合はある程度海が見える部屋が多い。日本国内だと「オーシャンビュー」の表記があれば海が全面に見える部屋の場合が多いが、海岸にホテルが乱立しているハワイの場合だと、ビルの隙間からある程度海が見えれば「オーシャンビュー」となる。「オーシャンビュー」は国や地域によってもその定義が異なってくる。
3つ目は「オーシャンフロント」で、ビルなどの建物で視界を遮るものがなく全面に海が見える部屋を意味する。「オーシャンビュー」の場合は海から少し離れている場合もあるが、「オーシャンフロント」は海沿いのホテルまたは部屋の場合がほとんどである。「オーシャンビュー」よりも「オーシャンフロント」の方が景色がよく、宿泊料金も高く、ホテルによっては1泊2~3万円も変わる場合がある。
2020/1/21
カテゴリー「生活・科学」