バガン遺跡が世界遺産になった経緯

「バガン遺跡」は、東南アジアにあるミャンマーのマンダレー地方域にある。世界三大仏教遺跡の一つと言われており、2019年に世界遺産に登録された。

バガン遺跡

このバガン遺跡がユネスコの世界遺産(文化遺産)に登録されたのは、日本人の高い技術力が大きく貢献している。ミャンマーは長い間、軍事政権が支配していて、その軍事政権時代の1997年に世界遺産への登録申請を行ったが失敗に終わった。

世界遺産の登録には適切な復元が行われているかという点も審査の対象となる。その後、政権は民主化されたが、このバガン遺跡は2016年8月24日に発生したミャンマー地震で損壊してしまい、各国が協力して修復を行った。

その中で日本の高い技術力を持っている人たちが現地に入り、修復作業を行った。また、その日本人が現地の修復作業者にも指導を行い、良い状態に復元できる目途が立ったことで、2019年に世界遺産の登録申請が通った。

この日本人による修復作業は無償での協力であり、これは国境を越えて世界の宝を守るという世界遺産の本来の意義でもある。このような経緯でバガン遺跡は「ピュー古代都市群」に続き、ミャンマーで2件目の世界遺産となった。

リンクWikipediaコトバンク

2020/1/19

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カテゴリー「歴史・文化

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