「ソーセージ」や「ウインナー」「フランクフルト」という名前の食品があるが、これらの違いについて確認してみる。
「ソーセージ(sausage)」は日本語では「腸詰め(ちょうづめ)」と訳される。牛・豚・羊・鶏などの肉を肉挽き機と呼ばれる機械で細かくしたものを挽肉(ひきにく)と呼ぶ。この挽肉を腸詰めしたものがソーセージである。そして、湯煮(ゆに)や燻煙(くんえん)などの燻製(くんせい)処理を行うことで保存食とするのが一般的である。
「ソーセージ」は一つの大きな分類であり、その中に「ウインナー」や「フランクフルト」が含まれる。そのため、「ウインナーソーセージ」や「フランクフルトソーセージ」とも呼ばれる。そして、羊の腸を使用したものを「ウインナー」、豚の腸を使用したものを「フランクフルト」と呼ぶ。
日本のJAS規格(日本農林規格)の分類では、羊腸を使用し太さが20mm未満のものを「ウインナーソーセージ」、豚腸を使用し太さが20mm以上36mm未満のものを「フランクフルトソーセージ」、牛腸を使用し太さが36mm以上のものを「ボロニアソーセージ」と定義している。
ちなみに、これら「ウインナー」「フランクフルト」「ボロニア」の名前は、それぞれ特産の地名が語源となっている。ウインナーはオーストリアの首都ウィーン、フランクフルトはドイツの都市フランクフルト、ボロニアはイタリアの都市ボローニャが名前の由来である。ただし、これらは日本における呼び名であり、現地での呼び名とは異なる。
2020/2/24
カテゴリー「食べ物」