オリンピックメダルといえば丸い形のメダルを思い浮かべるが、過去には四角い形をしたメダルもあった。
それは、1900年(明治33年)にフランス・パリで開催された夏季オリンピックで、そのパリオリンピックのメダルは丸い形ではなく上の画像のように四角い形をしていた。四角いメダルは今までにこの大会だけである。
以下、2020年(令和2年)7月24日(金)から開催される予定の東京オリンピックのメダルについての紹介である。
2020年の東京オリンピックのメダルは、表面にギリシャ・アテネにある競技場パナシナイコスタジアムに立つ勝利の女神ニケ像、裏面に組市松紋(くみいちまつもん)の大会エンブレムとその周りに渦状のデザインが施されている。パナシナイコスタジアムは近代オリンピックが初めて開かれた場所でもある。
このメダルのデザインは、原石を磨くようなイメージで、光や輝きをテーマとしている。完成したメダルは、無数の光を集めて反射させ、その光は、アスリートや周りで支えている人たちのエネルギーを象徴している。裏面のデザインはコンペティションに応募のあった作品の中から選定された。
メダルの仕様は、大きさ:直径85mm、厚さ:最小部分7.7mm 最大部分12.1mm、重さは金メダル:約556g 銀メダル:約550g 銅メダル:約450g。原材料は金メダルは純金ではなく、純銀に6g以上の金メッキが施されている。銀メダルは純銀、銅メダルは丹銅(たんどう)で銅95%と亜鉛5%の合金である。
上記のように、金メダルは見た目は金だが、純金ではなく、ほとんど銀製のメダルである。これは、純金のメダルにすると1個のメダルがとても高価なものになってしまうためである。オリンピックを開催する国は先進国とは限らず、財政的な負担の軽減がその理由とされている。また、メダルの盗難が発生するリスクの軽減もその理由の一つに挙げられる。
2020/2/21
カテゴリー「スポーツ」