「モテる」とは、「人気があって、ちやほやされる」などの意味があり、「女性にモテる男性」のような使われ方がされる。
主に異性に好かれ、人気があることを「モテる」と表現するほか、たいへん人気があり、非常に好かれることを「モテモテ」とも言う。これは「モテる」という様子をより強調した言葉として使われる。
「モテる」は現在ではカタカナ混じりで書くことが多いが、漢字では「持てる」と書く。「持てる」は「持つ」の可能動詞であり、「持つことができる」から「保たれる。支えられる」という意味に広がり、さらに「人に支持される」という意味を含むようになった。
『広辞苑』で「持てる」の項目を確認してみると、①「持つことができる。持ち得る」、②「保たれる。支えられる」、③「もてはやされる。ちやほやされる。人気がある」と説明されている。
「持てる」が「ちやほやされる」という意味で使われるようになったのは、江戸時代の遊郭(ゆうかく)や花街(はなまち)だとされている。遊女(ゆうじょ)にちやほやされることを「持てる」と表現した。そして、明治時代以降に男性だけでなく、女性にも使われるようになった。
漢字の「持てる」がカタカナの「モテる」という表記になったのは昭和時代の中期頃からとされている。現在では漢字の「持てる」は本来の「持つことができる」という意味で、カタカナの「モテる」は「人気がある。ちやほやされる」という意味で使われることが多い。
「モテる」に関連した言葉として「モテモテ」のほかに、俗語として「人生において、急に異性から好意を持たれることが多くなる時期」という意味の「モテ期」という言葉もある。特に根拠があるわけではないが、「人生にはモテ期が三回訪れる」と言われている。
2020/5/22
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