「半畳を入れる」の意味・由来

「半畳を入れる(はんじょうをいれる)」とは、他人の言動を非難したり、野次ったり、茶化したりすることを意味する。

「半畳を入れる」は、江戸時代の芝居小屋に由来する言葉である。この「半畳」とは、畳(たたみ)半畳ほどの大きさの茣蓙(ござ)のことである。当時の芝居小屋ではその茣蓙が有料で貸し出され、客はそれを土間に敷いて芝居を見物した。芝居を観る時に払う茣蓙の代金は、現在でいうチケット料金や入場料金のようなものだった。

客が芝居を気に入らない、または役者に文句がある場合などには野次を飛ばし、その茣蓙を舞台へ投げ入れた。そこから「半畳を入れる」は、役者への掛け声や野次のことを指すようになり、その後に一般化して、他人の言動を非難したり、からかったり、茶化したりすることを意味するようになった。

ちなみに、「捨てる。惜しげもなく差し出す」という意味の「投げ打つ」という言葉があるように、「半畳を入れる」と同じ意味で「半畳を打つ」という言葉もある。

また、「半畳」を使った諺(ことわざ)に「起きて半畳寝て一畳」という言葉がある。これは人間が必要な広さは、起きている時が半畳で、寝ても一畳あれば足りるという意味で、贅沢(ぜいたく)は慎むべきだという教えである。

畳や茣蓙に関連する記念日として、4月29日・9月24日は「畳の日」、6月1日は「いぐさの日」となっている。

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2020/5/18

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