世界で2番目に高い山「K2」

世界で1番高い山は標高8848mの「エベレスト」であり有名だが、世界で2番目に高い山「K2(ケイツー)」はあまり知られていない。

K2

K2は中国・インド・パキスタンをまたいだカラコルム山脈にある山で、標高が8611m。世界で1番高い山のエベレストとの標高差はわずか200mである。しかし、人里から遠く離れた奥地にあるため、その存在を知る人はほとんどおらず、名前さえも無かった。

そのため、カラコルム山系の測量を行った際に、特に標高が高い山にカラコルム(Karakoram)の頭文字「K」を取って順に、K1, K2, K3, K4, K5 と測量番号が付けられ、そのK2がそのまま山の名前になってしまった。

そんなK2は世界最高峰のエベレストよりも登るのが難しいとも言われており、生きて帰ることが難しい山・過酷な山から「非情の山」や「キラーマウンテン」などと呼ばれている。

エベレストの登頂者数は5000人を超えているのに対し、2019年時点でK2の登頂者数はわずか446人であり、死亡者数は分かっているだけで85人に達する。K2の登頂者に対する死亡者の割合は約5人に1人であり、生きて帰るためには高度な登山技術が必要となる。

K2に登るのが難しい理由として、最も近い村でさえ直線距離で約80kmも離れており、アプローチの困難さ、エベレストよりも厳しい気候条件、急峻(きゅうしゅん:傾斜が急で険しいこと)な山容による雪崩(なだれ)、滑落の危険性などが挙げられる。

リンクWikipediaコトバンク

関連記事

2021/4/25

このエントリーをはてなブックマークに追加

カテゴリー「地理・地名

関連記事