テッポウウオは水鉄砲で捕食する

テッポウウオ(鉄砲魚)は、スズキ目テッポウウオ科に分類される魚で、口から水を発射して、水面上にいる昆虫などを捕食する行動で知られる。

テッポウウオ

成魚の全長は15~30cmほどで、東南アジアとその周辺の熱帯域に広く分布する。テッポウウオが水を飛ばすことができるのは、名前の通り鉄砲に似た構造が口の中にあるためである。

口に含んだ水を勢いよく発射して、水面上の葉に止まった昆虫などを打ち落として捕食する。その水鉄砲の威力は強力で、水のスピードは秒速10m(時速36km)にもなると言われる。また、1m以上離れていても、獲物を撃ち落とすほど正確に狙えるのも特徴である。

和名の「テッポウウオ(鉄砲魚)」は、そのまま「鉄砲のように水を発射する魚」に由来する。また、英名は「Archerfish(アーチャーフィッシュ)」であり、こちらは「弓を射る魚」を意味する。

ただし、テッポウウオが餌を食べる行動に水鉄砲が不可欠かと言うとそうでもなく、水面に浮かぶアメンボ類や落下してきた生物、小魚や甲殻類など水生小動物も食べる。そのため、なぜ水鉄砲による捕食を身に付けたのかは謎となっている。

リンクWikipediaコトバンク

2021/7/29

このエントリーをはてなブックマークに追加

カテゴリー「生き物

関連記事