最も小さいハチドリの特徴

ハチドリは、アマツバメ目ハチドリ科に分類される鳥の総称で、アメリカ大陸やカリブ諸島に分布する。鳥類の中で最も体が小さい。

ミドリハチドリ
ミドリハチドリ

その体重は2~20g程度。キューバに生息するマメハチドリは世界最小の鳥であり、全長6cm・体重約2gしかない。ハチドリのその他の特徴として、空中で静止するホバリング飛行ができることが挙げられる。

ハチドリは花の蜜を主食としている。その花には止まれる枝がないため、ホバリングして空中で静止しながら、花の中にクチバシをさし込み、蜜を吸うという独特の食事の取り方をする。なお、花の蜜の他に昆虫も食べる。

このようにハチドリがホバリング飛行できるのは、羽ばたく回数が非常に多いためである。ツバメは1秒に約7回、スズメは1秒に約17回なのに対して、ハチドリは1秒に約55回、最高で約80回も羽ばたく。

高速で羽ばたくため「ブンブン」というハチ(蜂)と同じような羽音を立てる。これに由来して「ハチドリ(蜂鳥)」と名付けられた。英語名は「hummingbird(ハミングバード)」であり、こちらもハチの羽音(hum)に由来する。

ハチドリは主食として花の蜜を吸うが、その飛び方からすぐにエネルギーを消費してしまう。そのため、一日中、蜜を摂取するという生活を送っている。進化の過程としては、蜜を好むアマツバメの仲間の一部が、花から蜜を吸う生活様式に適応して、自然選択により現在のような姿になったとされる。

リンクWikipediaコトバンク

2021/8/7

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カテゴリー「生き物

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