「金字塔(きんじとう)」は、「後世に長く残るようなすぐれた業績」や「不滅の業績」などの意味である。
「金字塔を打ち建てる」のような使われ方をするが、この「金字塔」は実際に存在する建造物を指す言葉でもある。「金字塔」は「金の字の形をした塔」の意味であり、それはエジプトにある「ピラミッド」のことである。これは国語辞典にも掲載されている意味である。
「金字塔」という言葉の誕生については、中国で生まれたという説と、日本で生まれた「和製漢語」であるという説がある。いずれにしても、現代中国語でも「金字塔」の意味は基本的に日本語と同じである。
「ピラミッド」が「歴史に残る偉大な建造物」であることから、「後世に長く残るようなすぐれた業績」の意味でも用いられるようになった。
現代の日本では「金字塔」を「ピラミッド」の意味で使用することはあまりなく、「すぐれた業績」や「偉業」の意味で使用する場合が多い。一方、中国では「ピラミッド」の意味合いが強く、人物を褒め称える比喩的な用法はあまり見られないようである。
2021/9/11
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