「ボーナス」の意味・由来

「ボーナス(bonus)」とは、労働者に対して定期的に支払われる給与とは別に支払われる、特別な給与のことである。「賞与(しょうよ)」とも呼ぶ。

「ボーナス(bonus)」という言葉は英語に由来する外来語で、もともとはラテン語で「良い」を意味する「ボヌス(bonus)」を語源とする。

ラテン語の「ボヌス(bonus)」は様々な言葉の語源となっており、例えば、フランス語で「良い」を意味する「ボン(bon)」や、「良い日」や「こんにちは」を意味する「ボンジュール(bonjour)」、イタリア語で「良い」や「美味しい」を意味する「ボーノ(buono)」などがある。

「ボーナス(bonus)」は日本では決まった時期に支給される場合が多いが、英語では「良い成果を上げた時の特別報酬」という意味合いが強く、「思いがけない贈り物」や「おまけ」という意味もある。

ちなみに、公務員は法律や条例でボーナスの支給日が決められており、夏は6月30日、冬は12月10日に支給される場合が多い。民間の企業は支給日がそれぞれ異なるが、これら公務員の支給日に近い日程で支給される場合が多い。

また、明治以降において日本で初めてボーナスを支給したのは三菱財閥の創業者・岩崎弥太郎(いわさき やたろう、1835~1885年)だとされる。

海運会社として急成長していた三菱会社は、大胆なリストラと徹底的な経費削減を実施し、日本における航路を海外の企業から守りきった。そして、1876年(明治9年)に初めて社員におよそ給料1ヵ月分のボーナスを支給した。

関連する記念日として、ボーナスが支給される予定の1968年(昭和43年)12月10日に事件が起きたことに由来して、12月10日は「三億円事件の日」となっている。

リンク国立国会図書館コトバンク三菱グループ

2021/9/28

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