「ウッカリカサゴ」の名前の由来

「ウッカリカサゴ」は、カサゴ目メバル科に属する海水魚の一種で、同属の「カサゴ」と見分けがつきにくく混同しやすい。

ウッカリカサゴ

ウッカリカサゴは、日本をはじめとする西太平洋に分布する。甲殻類やイカ、魚類などを捕食する肉食魚で、岩礁などで見られる。延縄漁や釣り、トロール漁など様々な漁法で漁獲され、肉は淡白な白身で食用になる。

そんな「ウッカリカサゴ」は「カサゴ」と区別がつかず、日本ではウッカリカサゴの存在に誰も気付いていなかった。その後、1978年(昭和53年)にソ連の魚類学雑誌で新種として報告された。

「ウッカリカサゴ」の名前は、1979年(昭和54年)に魚類学者・阿部宗明(あべ ときはる、1911~1996年)が、著書『新顔の魚』の中で命名した。

その和名の由来について、阿部は『新顔の魚』の中で「うっかりするとカサゴと区別しないことになる」と述べているほか、マスコミのインタビューに対し「日本の魚類学者が気付かずウッカリしていたため、ウッカリカサゴと命名した」と説明していたという。

ウッカリカサゴはカサゴより大型になるほか、胸びれの軟条(なんじょう:軟らかいすじ)の数が19本であり、カサゴでは18本であることから二種の区別が可能である。また、ウッカリカサゴの体表に散在する白い斑紋には暗色の縁取りがあるが、カサゴには斑点はあるものの縁取りはないなどの違いもある。

ウッカリカサゴの旬は秋から冬。煮付けや鍋、塩焼き、刺身、唐揚げなどで食されるが、漁獲量についての統計はなく、カサゴと区別されずに流通している可能性が高い。

リンクWikipediaコトバンク

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2021/10/3

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カテゴリー「語源・由来

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