「えんどう豆」の名前の由来

「えんどう豆」は「エンドウ」というマメ科の植物のことであり、日本を含む世界中で食用として広く栽培されている。

えんどう豆

「エンドウ」の未熟な莢(さや)は「サヤエンドウ」、完熟前の種子は「グリーンピース」、新芽は「豆苗(とうみょう)」と呼ばれ、それぞれ食用として利用される。

「エンドウ」は中近東の古代オリエント地方や地中海地方が発祥とされ、原産地域であるウズベキスタンの東部にあるフェルガナ地域から中国の漢に伝来したとされる。中国へはインドから伝来したという説もある。その後、日本には遣唐使により伝えられた。

「エンドウ」は漢字で書くと「豌豆」であり、これは「宛の豆」という意味である。そして、この「宛」はフェルガナ地域にあった当時の国家「大宛国(だいえんこく)」に由来する。なお、「大宛」とは「広大なオアシス」という意味だという情報がある。

フェルガナ地域にあった大宛国は古くから豆類を栽培し、中国に輸出していた。つまり、「エンドウ(豌豆)」は「大宛国」という当時の国家の名前に由来する名称である。

ちなみに、「えんどう豆」や「エンドウ」は英語で「pea」であり、「ピーナッツ(peanuts)」の名前の由来になっている。

ピーナッツはエンドウとは違う種類のマメ科の植物であるが、ピーナッツが莢に入っているところがエンドウ(pea)に似ていて、形や味が木の実(nuts)に似ていることから「ピーナッツ」の名前が付けられた。

また、関連する記念日として、「さ(3)や(8)」と読む語呂合わせから、3月8日は「さやえんどうの日」となっている。

リンクWikipediaコトバンク

2021/10/1

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カテゴリー「語源・由来

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