焼き魚の下に敷いてある木の葉の役割

和食はユネスコの無形文化遺産にも登録されている。料亭など伝統的な和食を食べられる店では、焼き魚の下に笹の葉など木の葉が敷かれている場合がある。

笹の葉

焼き魚の下に木の葉が敷かれるようになった起源としては、抗菌や防腐のためと料理に彩りを加えるためとされている。また、現在では木の葉は和食の作法において重要な役割を果たしている。

それは焼き魚を食べ終わった後、残った骨や魚の食べ残しを隠すために使うというものである。本来は食べ残しや魚の骨などが出た時には、「懐紙(かいし)」と呼ばれる紙を持参し、その紙で隠すのが伝統的な和食の作法である。その後、懐紙がない時の代用として木の葉を使うようになった。

焼き魚などの料理の下に敷いてある木の葉は「かいしき」と呼ばれる。「かいしき」は季節感を演出する植物のように料理に添えられる「あしらい」の一種である。

「懐紙」は、懐に入れて携帯するための小ぶりで二つ折りの和紙のこと。多くの人が着物を着ている時代に現代のポケットティッシュのように持ち歩いていた。

懐紙は茶席において和菓子を取り分ける際に皿代わりに用いる。また、茶を飲み終わった後に茶碗の飲み口を指でぬぐい、その指を清める時に使用する。

懐紙の使い方

茶席以外でも料理を食べ終わった後に箸先の汚れを拭き取る時や、ブドウのように皮が残る果物を食べた後に食べ残しを隠す時などにも使用される。和食が好きな人や料亭で料理を食べることがある人は知っておいて損はない知識である。

リンクマルコメWikipedia

2024/10/7

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カテゴリー「食べ物

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