鳩サブレーを割れにくくした工夫

神奈川県・鎌倉を代表する銘菓「鳩サブレー」は、豊島屋が製造・販売する菓子で、名前の示す通り鳩の形をしているのが特徴である。

そんな鳩サブレーは1897年(明治30年)頃に誕生したとされ、1990年代に起きた鎌倉の観光ブームで知名度を大きく上げた。しかし、この頃にある問題も起きていた。鳩サブレーは大きい缶に入っている商品もあり、配送する場合も多かったが、配送中の揺れや衝撃などでサブレーが割れて届いたという声が多かった。

鳩サブレー

豊島屋では色々と試行錯誤した結果、鳩サブレーが入っている個包装のビニール袋のお尻のあたりの一部分をくっつけた(上の画像の赤色の丸の部分)。これにより中のサブレーが動かないように固定することができ、結果として配送中の割れを大きく減らした。

袋の一部分を圧着する工夫は1994年(平成6年)に導入された。鳩サブレーを割れないようにかたく焼いたり、鳩の形を変えたりすると、それまで多くの人に愛されてきた鳩サブレーではなくなると考え、このように袋の一部分をくっつけるという工夫でサブレーの割れを防いだ。

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2025/7/5

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カテゴリー「食べ物

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