現在使われている文字入力用キーボードにはQWERTY(クワーティ)配列が多く採用されている。文字通りキーボードの左側からQWERTYと並んでいる。
キーボードのルーツとなっているのはタイプライターである。タイプライターは、文字盤を打鍵することで活字を紙に打ち付け、文字を印字する機械。その文字の配列は現在のキーボードとほぼ同じで、文字の一番上の段は左側からQWERTYUIOPと並んでいる。この配列になったのには様々な説がある。
一つ目の説は、ある文字を素早く打つためというもの。一番上の段で「TYPEWRITER」(タイプライター)の文字が揃っている。当時タイプライターを販売するセールスマンが顧客にプレゼンをする際に、「TYPEWRITER」と素早く打てたらよい宣伝効果になると考え、この配列になったという説である。なお「TYPEWRITER」の他にも一番上の段で「PROPERTY」(財産・性質)のスペルも打つことができる。
二つ目の説は、1800年代に「1」と「8」と「0」の文字を打ちやすくするためというもの。1800年代に製造された初期のタイプライターには数字の「1」と「0」がなかった。昔は材料を減らすために数字の「1」は文字の「I」で、数字の「0」は文字の「O」で代用していた。当時は年号として1800何年と入力することが多く、「8」の近くに文字の「I」と「O」を配置したという説である。
三つ目の説は、打つ速度を遅くするためにあえてバラバラに配置したというもの。タイプライターは打つ速度が速すぎると絡まって壊れやすいという性質がある。そのため、よく打つ文字の組み合わせはあえて離して配置したという説である。
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2025/7/18
カテゴリー「生活・科学」