道路の「Gと矢印」マークの意味

街を歩いていて下を見た時、道路にアルファベット「G」の文字と「矢印」のマークが印字されたシールを見かけたことはないだろうか。

Gと矢印マーク(赤色)

街中を気にして歩いてみると至るところに「Gと矢印」シールが貼られていることに気が付く。道路に貼られたこのシールにはもちろん意味がある。

それは道路の下にあるガス管の位置とその方向を示している。矢印はガス管の通る方向を示しており、ガスの流れる方向を示しているわけではない。工事業者が道路を掘った時に、誤ってガス管を傷付けないようにシールを貼っている。

Gと矢印マーク(緑色)

シールには文字が赤色のものと緑色のものがある。文字が赤色のシールは鋼管、緑色のシールはポリエチレン管を示している。鋼管は「鋼鉄製の管」という意味。鋼管は古くからある金属製の管で、最近では地震などの振動に強いポリエチレン管が主流となっている。

この「Gと矢印」が書かれたシールは正式名称を「ガス管用スコッチレーン」と言う。このシールを製造・販売するのは大阪市西区に大阪本社を置くヨツギ株式会社で、同社のWebサイトでは材質が「アルミシート(生地)+印字塩化ビニール樹脂シート(ラミネート)」となっており、使用目的として「道路表面に貼り付けて、ガス埋設管の位置を表示する粘着ステッカー。他工事による管の損傷を防止することを目的とする」と説明されている。

SNSのXで検索してみると「ガス管が埋まっているサインであることを土木関係の仕事をしている友人に聞いた」との情報がある。何気ない日常の風景にもこんな秘密が隠されている。時には下を見ながら新しい発見を探してみるのも面白そうである。

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2024/10/18

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カテゴリー「生活・科学

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