お子様ランチの旗の由来

子ども向けに提供されるメニューの「お子様ランチ」には、子どもが好きなチキンライスやハンバーグ、エビフライ、プリンなどが盛り付けられる。

お子様ランチ

その他にもオムライスやチャーハン、唐揚げ、ナポリタン、オムレツ、フライドポテト、オレンジ、ジュースなどが含まれる場合がある。そんなお子様ランチには旗が立っていることが多いが、これはお子様ランチを開発した人が登山好きだったためである。

お子様ランチが誕生したのは東京にある日本橋三越本店であり、1930年(昭和5年)に三越の食堂部主任だった安藤太郎が数種類の人気メニューを揃えた子ども用定食を考案した。そのメニュは「御子様洋食」という名前が付けられ、値段は30銭だった。当時は新聞購読料が1ヵ月1円の時代で、30銭はカレーライスとカツレツの中間の価格帯となる。

御子様洋食が誕生した当時は世界恐慌の暗い時代でもあり、子どもには楽しい気持ちになってもらおうと開発した。登山が好きだった安藤は、その御子様洋食を山頂に雪が積もった富士山に見立てて、ケチャップライスに白いご飯を重ねた。そして、そのご飯の上にお子様ランチの定番となる小さな登頂旗を立てた。

当時の御子様洋食はスパゲッティやコロッケ、ハム、サンドイッチ、ボンボン、ご飯が一つのプレートに盛り付けられ、子どもたちを楽しませた。この御子様洋食が日本各地に広まり、戦後いつの間にか「お子様ランチ」と呼ばれるようになった。

リンクFOODIEWikipedia

2025/7/31

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カテゴリー「食べ物

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