納豆は血糖値の急上昇を抑える

たんぱく質やビタミンK、食物繊維などを豊富に含み健康によいと言われる納豆だが、今回は血糖値との関係について確認してみる。

納豆

食事をとると血糖値の上昇が起こるが、食後の血糖値が急激に上昇・下降する現象のことを血糖値スパイクと呼ぶ。

血糖値が急上昇すると血管内では活性酸素が発生し、それが血管を傷つける。特に夏は脱水状態になりやすく、血管が傷つきやすく、その状態で血糖値の急上昇が起こると脳梗塞や心筋梗塞のリスクが高くなる。

そんな血糖値スパイクを抑える成分を持つのがネバネバが特徴の納豆である。国立がん研究センターの調査によると、約9万人を15年かけて調査したところ、納豆を1日1パック食べる人は死亡率が10%低いという結果であった。

納豆のネバネバの正体はポリグルタミン酸という成分である。ポリグルタミン酸は納豆菌が大豆のたんぱく質を分解し、つなぎ合わせて出来たもの。このポリグルタミン酸が血糖値の急上昇を抑えている。

糖は小腸で吸収されるが、糖の吸収スピードが速いと血糖値スパイクの原因になる。そこで納豆をご飯と一緒に食べると、ネバネバ成分のポリグルタミン酸により糖の吸収がゆっくりになり血糖値の上昇が緩やかになる。血糖値スパイクが起こらなければ、食後に眠くなりにくいという特徴がある。

血糖値対策として納豆を食べる場合のよい組み合わせは、脂質やたんぱく質が豊富でアルギニンを含む卵、乳酸菌や食物繊維が豊富なキムチ、フコイダンと呼ばれるネバネバ成分が含まれる海藻のアカモクなどが挙げられる。

リンクWikipedia

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2025/7/25

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カテゴリー「食べ物

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