迎賓館赤坂離宮の噴水は国宝

迎賓館赤坂離宮は創建100年後の2009年(平成21年)12月8日に旧東宮御所として国宝に指定。明治以降の文化財としては初の国宝となった。

迎賓館赤坂離宮と噴水

迎賓館赤坂離宮は東京都港区元赤坂にあり、赤坂迎賓館とも呼ばれる。日本唯一のネオ・バロック様式による宮殿建築で、1909年(明治42年)に東宮御所として建築され、その後の改修工事を経て、1974年(昭和49年)3月に現在の迎賓館が完成した。洋式の建物に見えるが屋根の上には鎧武者の飾りがあるなど日本風の意匠が混じった装飾になっている。

国宝に指定されたのは迎賓館の本館や正門、階段、車寄せ、噴水など計6ヵ所であり、創建当時から残る貴重な建造物である。

迎賓館赤坂離宮の噴水

主庭にある噴水の中央部分の装飾は彫刻家・佐野昭(さの あきら、1866~ 1955年)が原型を作り、鋳造師・岡崎雪聲(おかざき せっせい、1854~1921年)が鋳造したもの。岡崎は分解鋳造法による大型銅像の制作を得意とし、上野公園の西郷隆盛像や皇居外苑の楠木正成像なども手掛けている。

東宮御所は迎賓館になる前には意外な役割があった。それは国立国会図書館(1948~1961年)や裁判官弾劾裁判所(1948~1970年)、東京オリンピック組織委員会(1961~1965年)などである。迎賓館は国立国会図書館の始まりの場所であり、開館時に仮庁舎として利用された。

リンクWikipediaX

関連記事

2025/8/15

このエントリーをはてなブックマークに追加

カテゴリー「歴史・文化

関連記事