「おじゃん」は、「予定したことなどが実現しないで、途中でだめになること」や「物事が失敗に終わること」などの意味で使われる言葉である。
「計画がおじゃんになる」のような使われ方がされる。この「おじゃん」という言葉は、江戸時代に火事が鎮火した時に打った半鐘(はんしょう)の音に由来する。
半鐘は、火の見櫓(やぐら)の上などにつけた小型の鐘で、昔は火事や洪水などを知らせるために鳴らした。最近ではあまり見かけることがなくなったが、使ってはいないが残っている所もある。
江戸の町は特に火事が多く、半鐘はなくてはならないものだった。「ジャーン…ジャーン」という鐘の音の間隔で火災現場までの距離を表していた。そして、火が収まった時には「ジャンジャン」とゆっくり2度鳴らした。この合図を「ジャン」と言い、「おじゃん」はこれに由来するという説が有力である。
「ジャン」は火が収まった合図だったが、火事が終わったからと言っても、家が焼けたり壊れたりして被害を受けた人がたくさんいたことから、「物事がだめになってしまうこと」を「おじゃん」と言うようになった。
2026/1/31
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