1846年のこの日、公式の記録に残る史上初の野球の試合がアメリカ・ニュージャージー州ホーボーケンのエリシアン球場で行われた。
1840年代、アメリカのニューヨーク・マンハッタンでボランティア消防団を創設したアレクサンダー・カートライト(Alexander Cartwright、1820~1892年)という男がいた。彼は団員の結束を強めさらに彼らの運動不足を解消するにはどうすればいいか考え、「屋外でのスポーツ」という結論に至った。
1842年、彼は消防団からメンバーを募り「ニューヨーク・ニッカーボッカーズ」というスポーツ団を発足させた。ニッカーボッカーズは近隣のマレー・ヒルという地域でタウンボールをするようになった。
タウンボールはルールが厳格に定められたスポーツではないため、時や場合によってルールをいちいち変える必要があった。カートライトはこの煩わしさを解消するため統一ルールの策定に乗り出した。
カートライトは団員に新しいゲームの案を披露した。団員は最初これを聞いていた時には嘲笑したが、カートライトの熱心さに押されて、このゲームをやってみることにした。すると結構面白いことが分かり、団員らはすぐにクラブを設立することにした。これが今のベースボールの原型と言われている。
1846年6月19日には、マンハッタンの対岸に位置するホーボーケンにおいて最初のベースボールの試合が開催されたが、カートライト率いるニッカーボッカーズはニューヨーク・ナイン相手に1-23で負けてしまった。
これが現在の野球の基本となるルールで初めて試合が行われた日である。記念日は「ベースボール記念日」もしくは「ベースボールの日」の名称で呼ばれている。
野球に関連した記念日として、2月5日は「プロ野球の日」、4月5日は「デビューの日」、8月9日は「野球の日」、8月17日は「プロ野球ナイター記念日」、9月3日は「草野球の日」「ホームラン記念日」、12月26日は「プロ野球誕生の日」となっている。
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