スポーツ用品メーカー・ミズノの直営店・エスポートミズノ(現:MIZUNO TOKYO)が制定。同店の公募で決定した「スポーツ記念日」の一つ。
日付は「や(8)きゅう(9)」(野球)と読む語呂合わせと、高校野球の期間中で野球に対する関心が高まる季節であることから。
野球のさらなる発展が目的。記念日は一般社団法人・日本記念日協会により認定・登録された。
MIZUNO TOKYOは、東京都千代田区神田小川町にあるミズノのフラッグシップショップ(旗艦店)で、野球やゴルフ、陸上競技、フットボール、ラグビー、バレーボール、水泳、テニス、バドミントン、卓球、柔道、アウトドアなど数多くのジャンルの商品を取り揃える。
「野球(やきゅう)」は、英語のベースボール(baseball)を指すが、「野球」という言葉は、明治時代に日本で中馬庚(ちゅうまん かなえ、1870~1932年)が作った和製漢語で、「Ball in the field」という言葉をもとに「野球」とした。
中馬庚は、教育者・元野球選手で、テニスは庭でするので「庭球」、ベースボールは野原でするので「野球」と説明した。日本では「ショート」とも呼ばれる「遊撃手(ゆうげきしゅ)」の名称も中馬庚が最初に訳語を作ったとされる。
遊撃手は英語ではショート・ストップ(shortstop)と呼ばれる。日本においては明治時代の野球が伝わってまだ間もない頃に、俳人・歌人の正岡子規(まさおか しき、1867~1902年)が「short=短く、stop=遮る」の直訳である「短遮(たんしょ)」、もしくは「短遮者」との訳語をあてた。
その後、中馬庚が「ショート・ストップは戦列で時期を見て待機し、動き回ってあちこちを固める『遊軍』のようだ」と説き、「遊撃手」という名称が広まった。
英語の「ベースボール」は中馬庚が考えた「野球」の訳語で広まり現在に至るが、明治時代には野球以外にも「打球おにごっこ」や「打球鬼」などと訳してベースボールを紹介していた文献もある。
関連する記念日として、全日本職業野球連盟(現:日本野球機構)が結成されプロ野球が誕生した日に由来して2月5日は「プロ野球の日」、巨人の王貞治選手が世界最高記録を更新した9月3日は「ホームラン記念日」となっている。その他、野球に関する記念日として以下のような記念日がある。
また、エスポートミズノは1月12日を「スキー記念日」、5月28日を「ゴルフ記念日」、10月の第1土曜日を「アウトドアスポーツの日」、11月11日を「サッカーの日」に制定している。