2007年(平成19年)に設立され、東京都中央区日本橋本町に事務局を置く一般社団法人・日本ラーメン協会(Nippon Ramen Association)が制定。
日付は「7」を「レンゲ」に、「11」を「箸」に見立てたことと、ラーメンを最初に食べた人物とされる水戸藩主・徳川光圀(とくがわ みつくに、水戸黄門、1628~1701年)の誕生日から。
ラーメン産業の振興・発展とともに、日本独自のラーメン文化を支えることが目的。記念日は2017年(平成29年)に一般社団法人・日本記念日協会により認定・登録された。
上の「ラーメンの日」ポスターには、ラーメンのキャッチコピーとして「夏の暑さを吹き飛ばす 日本のパワーフード」と記載されている。
徳川光圀は、学者肌で非常に好奇心が強いことで知られている。中国の明から亡命してきた儒学者・朱舜水(しゅ しゅんすい、1600~1682年)に学んでおり、外国の文化も積極的に取り入れていた。その中に中華麺も含まれていたとされることから、光圀は日本で最初にラーメンを食べた人物といわれている。
茨城県水戸市で販売されているご当地ラーメンの一つに「水戸藩らーめん」があるが、これは光圀が食べたとされる最初のラーメンを再現した料理である。麺にレンコン粉を練りこむのと、「五辛」(ニラ、ラッキョウ、ネギ、ニンニク、ショウガ)という薬味を添えるのが特徴である。
水戸藩らーめんを含むラーメンでは、スープの出汁や具に鶏や豚などの肉類が使われるが、光圀は肉食が忌避されていた当時に、5代将軍・徳川綱吉(とくがわ つなよし、1646~1709年)が制定した「生類憐れみの令」も無視して肉類を食べていたと伝えられている。
関連する記念日として、3月8日は「ギョーザの日」、8月8日は「チャーハンの日」、10月18日は「天津飯の日」、7月7日は「冷やし中華の日」となっている。