東京都中央区銀座に本社を置き、冷凍ギョーザなどを製造・販売する味の素冷凍食品株式会社が2011年(平成23年)に制定。
日付は餃子(ギョーザ)の生まれ故郷である中華人民共和国(中国)では縁起の良い食べ物として、旧正月(旧暦1月1日)にギョーザを食べる習慣があることから、記念日は旧正月となっていた。
その日にギョーザを大いに食べて、その美味しさをもっと知ってもらうことが目的。記念日は一般社団法人・日本記念日協会により認定・登録された。
記念日の制定者は同社の冷凍ギョーザ販促キャラクターでかわいいおサルの「ギョーザるくん」である。
その後、年により日付が変わり覚えにくいなどの理由で2022年(令和4年)から記念日の日付は3月8日となった。その日付は「み(3)んなでハ(8)ッピーギョーザの日」の語呂合わせに由来する。
また、家庭用ギョーザで一番食べられている同社の「ギョーザ」が発売された1972年(昭和47年)3月8日にもちなんでいる。記念日には誰からも愛される美味しい餃子をたくさん食べてもらい日本中を元気にしたいとの願いが込められている。2022年(令和4年)には同社のギョーザ発売50周年を迎えた。
旧暦の正月は中華圏では「春節(しゅんせつ)」と呼ばれ、最も重要とされる祝祭日である。新暦の正月に比べ盛大に祝賀され、中国のみならずシンガポールや大韓民国(韓国)などの中華圏国家では数日間の祝日が設定されている。
「春節」に餃子を食べる習慣がある理由としては、餃子は金運(かたちが古銭に似ている)や子孫繁栄(文字が子宝に恵まれるという意味を持つ)の縁起物だからだという。
旧正月の日付は新暦では年によって異なり、以下の通りである。
1972年(昭和47年)に同社の冷凍ギョーザが発売された。その当時はまだ電子レンジがあまり普及していない時代で、家庭における電子レンジ普及率は10%未満であった。
同社では冷凍食品を、①家庭の食卓にのぼる頻度が比較的高い、②家庭で手づくりしにくい、③家庭の調理器具で解凍調理が容易にできる、の3つのコンセプトを基に開発し、冷凍ギョーザは発売された12品の冷凍食品の中の1つだった。
その後、調理簡便性の高い冷凍食品に対するニーズが高まる中で、同社のギョーザは「おいしさたっぷりの具」「油なしでパリッと焼ける」「おいしさは素材から」「おいしい安心、自社工場から」などのキャッチコピーとともに何度もリニューアルされてきた。
そして、2012年(平成24年)に「油・水なしでパリッと焼ける」ギョーザが完成した。「羽根の素」の技術開発により、油・水なしでさらにパリッとジューシーに焼ける新調理法を実現した。
さらに、お客様からの声を取り入れ、使い勝手のよい「小分けトレイ」になり、すべての「野菜の国産化」を行った。2017年(平成29年)に発売45周年を迎え、今後もさらにおいしい「ギョーザ」を届けられるように、同社は引き続き、永久改良に取り組み続けている。
関連する記念日として、7月11日は「ラーメンの日」、8月8日は「チャーハンの日」、10月18日は「天津飯の日」、7月7日は「冷やし中華の日」となっている。