島根県出雲市に本社を置き、寿司や水産加工食品の卸・販売業務、居酒屋の経営などを手がける有限会社日本海が制定。
日付は「のどぐ(9)ろ(6)」と読む語呂合わせから。また、この時期はのどぐろ漁が始まる時期でもある。
島根県の「のどぐろ」の存在とその価値、美味しさなどをより多くの人に知ってもらうことが目的。また、記念日には漁師や海へ感謝を込めて、美味しい「のどぐろ」を味わって欲しいとの願いが込められている。記念日は2020年(令和2年)に一般社団法人・日本記念日協会により認定・登録された。
同社では、のどぐろの商品として、「のどぐろ一夜干し」や「のどぐろ茶漬け」「のどぐろ煮付けセット」「のどぐろ寿し」などを販売している。
ノドグロ(喉黒)とは、スズキ目ホタルジャコ科またはスズキ科に属するアカムツ(赤鯥)の別名である。ムツの名前が付くが、スズキ目ムツ科のムツとは別種であり、両顎に犬歯がない。
全長約40cm。体型は楕円形で、側偏する。背側の体色は赤紅色で、腹側は銀白色。水深100~200mに生息し、甲殻類やイカなどを捕食する。ノドグロの名称は、漢字の「喉黒」の通り、口の奥の喉が黒いことに由来する。
島根県・新潟県・富山県・石川県などの山陰・北陸の日本海側では従来から高級魚として扱われ、島根県浜田市では「ノドグロ」の名称で市の魚にも指定されている。市場流通は少なく、「赤いダイヤモンド」の異名を持つ。
味は独特の上品な味わいで、焼いても煮ても美味しい。季節を問わず脂が乗っていて、「白身のトロ」と称されることもある。ご飯にもお酒にも相性の良い魚である。