宮崎県日向市に事務局を置き、柑橘類「へべす」の消費拡大を目的とする日向のへべす消費拡大プロジェクト会議が制定。
日付は「へべす」の収穫の旬が9月であること、旬の時期に木に実った「へべす」の形が「9」や「6」の形に似ていることから9月6日としたもの。
日向地域特産の「へべす」の認知度を高め、生産の振興と消費の拡大を促すことで「へべす」に関わる地域産業の発展と経済循環の促進が目的。記念日は2021年(令和3年)に一般社団法人・日本記念日協会により認定・登録された。
「へべす」または「へべず」は、漢字では「平兵衛酢」と書き、宮崎県日向市発祥の皮が薄くて種が少なく果汁がたっぷりの柑橘類。まろやかな酸味とさわやかな香りが特徴である。
形や味は同じミカン科のスダチやカボスに似ているが、酸味が柔らかく突出していないため、酸味・香り・味のバランスがとても良い。スダチより玉が大きく、カボスより香りが優しく、ユズより皮が薄く、たっぷり果汁がとれる。
江戸時代末期に日向市内の西川内で、長曽我部平兵衛(ちょうそかべ へいべえ)が山中で自生する「へべす」を発見し、自宅庭先で栽培したことが始まりとされる。そこから「平兵衛酢」と書いて、「平兵衛さんの酢」「へべす」「へべず」と呼ぶようになった。
同プロジェクト会議のサイトでは「へべす」に関する情報を発信しており、へべす大使やヘベスの歴史、へべす購入先などの情報が掲載されている。
また、アジのへべす寿司・へべすの鶏唐揚げ・魚のムニエルへべすソース・へべすのドレッシング・日向のへべす冷や汁・へべすゼリージュース・へべすのチーズタルトなど「へべす」を使ったレシピも紹介している。