人工内耳の日(9月9日 記念日)

一般社団法人・人工内耳友の会ACITAが制定。

日付は3月3日が「耳の日」、6月6日が「補聴器の日」であることから9月9日を「人工内耳の日」としたもの。

同会では医療関係者や機器メーカーと連携して、人工内耳埋め込み手術を受けた人工内耳装用者に対する福祉の充実を目指すとともに、装用者同士の交流、人工内耳の普及などの活動を行っている。

記念日を通して、人工内耳について一般の人々に理解を深めてもらうことが目的。記念日は2023年(令和5年)に一般社団法人・日本記念日協会により認定・登録された。

人工内耳

人工内耳とは、手術で内耳の蝸牛(かぎゅう)に細い電極を植え込み、聴神経を電気的に刺激して、それを脳に伝えて聴覚を取り戻すという画期的な医療である。

耳にかけたマイクから音を拾って、スピーチプロセッサという機器で音を電気信号に変え、内耳の電極に無線で送る。日本では1985年(昭和60年)12月に第1号の手術が行われ、1994年(平成6年)度から健康保険適用となり、手術病院や装用者が増えた。

人工内耳友の会ACITA

同会は1988年(昭和63年)春に「日本全国の人工内耳装用者の会」として発足した。2018年(平成30年)には創立30周年を迎え、更なる発展を期し活動に取り組んでいる。

同会の名前である「ACITA」は「あした(明日)」と読む。これは英語の「Association of Cochlear Implant Transmitted Audition」の頭文字をとったもので、「人工内耳を介した聞こえの集い」という意味。「人工内耳」は英語で「Cochlear Implant」と言う。日本語の「明日」には未来への希望という意味もあり、会員の明るい未来を願って名付けたものである。

ACITAの会員数は2010年(平成22年)10月末時点で1300人であり、その内訳は小児300人、成人800人、賛助200人となっている。同会は全国の会員を対象とした懇談会の開催や、各支部や地域の会での懇談会・勉強会開催の支援、年4回の会報の発行、会員の人たちの福祉向上、人工内耳の啓蒙などの活動を行っている。

リンク人工内耳友の会ACITAWikipedia

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カテゴリー「9月の記念日」「今日は何の日

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