ネパールとアメリカに事務局を置き、レッサーパンダの保全活動を行う「Red Panda Network」が制定。
「国際レッサーパンダの日」とも呼ばれる。英語表記は「International Red Panda Day」。レッサーパンダの保全活動の必要性や野生での現状を知ってもらうことが目的。
「Red Panda Network」ではこの日を記念して、野生のレッサーパンダを密猟者から守り、レッサーパンダが生息する森を回復させるための募金活動を実施する。
また、この日を中心として、世界各地の動物園でレッサーパンダに関するイベントや啓発活動が行われる。日本でも、この日にレッサーパンダの生態についての特別ガイドなどのイベントを実施する動物園を確認できる。
「国際レッサーパンダデー」の日付は以下の通り。
「レッサーパンダ」は、レッサーパンダ科に分類される哺乳類で、本種のみでレッサーパンダ属を構成する。インド北東部や中国の四川省西部、ネパール、ブータン、ミャンマー北部に生息する。
英語では「Lesser Panda(レッサーパンダ)」や「Red Panda(レッドパンダ)」などと呼ばれ、中国語では「小熊猫」と表記する。なお、中国語でジャイアントパンダのことは「大熊猫」と表記する。また、パンダは「熊猫」と書くが、これはレッサーパンダを指す言葉である。
もともとレッサーパンダは単に「パンダ」と呼ばれていたが、後にジャイアントパンダが発見されて有名になると、単に「パンダ」といった場合はジャイアントパンダの方を指すようになった。そこで英語では「小さい方の」という意味の「lesser(レッサー)」や毛色の「赤色」から「red(レッド)」を付けたという経緯がある。
日本では、2005年(平成17年)に千葉市動物公園で飼育されているオスのレッサーパンダ「風太(ふうた)」が後ろ足二本で立つ姿が話題となり、全国的にレッサーパンダブームを巻き起こした。