2017年(平成29年)12月の国連総会で制定。国際デーの一つ。英語表記は「International Day of Sign Languages:IDSL」。
日付は1951年(昭和26年)に世界ろう連盟(World Federation of the Deaf:WFD)がイタリアのローマで設立された日に由来する。世界ろう連盟は、ろう者の権利と手話の文化を守ることを目的とする世界的な運動団体であり、非政府組織(NGO)である。
この国際デーは、世界ろう連盟がカリブ海に浮かぶ島国アンティグア・バーブーダをはじめとする国連加盟国に働きかけた結果、日本を含めた98ヵ国が共同提案者となり、国連総会にて承認されたものである。
手話言語が音声言語と対等であることを明確にすること、ろう者の人権が完全に保障されることが目的。また、国際社会において手話言語の意識を高め、手話の学習を促進するよう呼び掛けている。日本を含め、世界各地でこの日を記念した講演会などのイベントが開催される。
また、9月の最後の一週間が「国際ろう者週間」(International Week of the Deaf:IWDeaf)となっている。国際ろう者週間は、1958年(昭和33年)9月に初めて実施され、ろう者が日常生活で直面する問題の認識を高めることを目的としている。この国際デーは2018年(平成30年)に初めて実施され、同年の9月24日~30日が国際ろう者週間であった。